Entrepreneurship/Management

スタートアップが成長する上で大切な事は「資金調達」と「エグジット戦略」!

年末年始の読書感想文第二弾!ベンチャーキャピタルで働いているアニス・ウッザマン著者の「スタートアップ・バイブル シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた」を読みました!

起業してから主にIPO(上場) or M&A(企業買収)されるまでに大切なエッセンスは何か?企業して成功するためには何が大事か?が書かれており、起業に興味がある方にとっては必読書だと感じました

特に学びが多かった「資金調達」と「エグジット戦略(上場して更なる成長を目指すか、大企業向けに売却(M&A)するか)」を中心にポイントを書いていきます!!

 

1. 資金調達のラウンドとステージ、ドロップボックスの成功事例

「ラウンド」:1回1回の「増資(企業に追加出資すること)」をラウンドと呼びます。

最初のラウンドを「シード・ラウンド」、次が「シリーズA」「シリーズB」と呼び、その後の増資の頻度次第では「シリーズC」以降も続き、最後が「ファイナル・ラウンド」となります。

「ステージ」:スタートアップ・ベンチャーでよく使われる言葉として、企業の成長の段階において①シード(設立したばかりの時期)、②アーリー(製品を開発し、成長していく時期)、③アドバンス(or エクスパンション or レーター、一定のユーザーを獲得して新たな市場開拓やグローバル展開を考える時期)、④エグジット(IPO(上場) or M&A(買収)の時期)の4ステージに区分されています。飽くまでベンチャー企業がどの程度成長しているのか分り易くするためにステージ毎に分かれたもの。

一例として、クラウド上のストレージサービスを展開するドロップボックスの場合の具体例は以下の通り。

①シード:2007年に従業員2人(CEO+CTO)でサービスをプレローンチ。

②アーリー:2008-2009年に従業員9人、サービスを正式にローンチ、ユーザー数が20万人に到達。

③アドバンス:2010-2011年に従業員70人、多言語対応によるグローバル展開や新サービスを開始、ユーザー数は5000万人に拡大。

④エグジット前:2012年時に177人、既存ユーザーへの新機能を開発。

①-④まで、たった5年で従業員数は2人→177人に拡大!ユーザー数も1億以上、サービスが急拡大した一つのベンチャー企業の成功事例となった

2. 資金調達先の選択肢は誰から?

スタートアップは誰から資金調達をすべきか?ステージは?選択肢と主な特徴は以下の通り。

資金調達先 金額規模 ステージ 特徴
家族・友人
(10,000-1Milドル)
シード
(目的:運転資金)
・家族・友人との信頼関係を梃子に借りることが可能
・但し、返済条件等は確り事前に決めておくことが重要
クラウドファンディング
(不特定多数のユーザーからネット上で資金調達するモデル)
少-中
(10,000-3Milドル)
シード
(目的:運転資金)
・プロダクトのニーズがどれだけあるか測ることができる
・日本のプラットフォームはCAMPFIREやReadyfor?、海外だとKickstarter等
エンジェル投資家
(スタートアップに資金提供する富裕層)
少-中
(10,000-3Milドル)
シード・アーリー
(目的:運転資金・マーケティング)
・業界に精通していることから、アドバイスを受けたり、ベンチャーキャピタルの紹介を貰うこともできる
インキュベーター
(スタートアップが成功する為のプログラムやオフィスを提供する組織)
少-中
(10,000-3Milドル)
シード・アーリー
(目的:運転資金・マーケティング)
・ベンチャー向けプログラムやコワーキングスペース等のオフィスの提供が可能
・日本ではサムライインキュベートやムゲンラボ、海外ではY-Combinator等のインキュベーターが存在
ベンチャーキャピタル(VC) 中-大
(1-6Milドル)
シード・アーリー・アドバンス
(目的:運転資金・マーケティング・市場の拡大、エグジット費用等)
・エグジット(IPO(株式公開) or M&A(企業合併および買収))の可能性が高いスタートアップの株を買収し、将来売却して利益を得る投資家
大企業との戦略提携 and/or 出資パートナーシップ 中-大
(1-6Milドル以上)
シード・アーリー・アドバンス
・エグジット
(目的:運転資金・マーケティング・市場の拡大、エグジット費用等)
・大企業がスタートアップの株式を保有し、大企業の既存客先向けサービス展開・シナジー発揮を狙うケースあり

(著書を基に作成)

3. 投資家はスタートアップの何が知りたいか?

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家等、投資する側が意思決定前に知りたいことは何か?

①問題意識・課題とどのように解決しようとしているのか?:優れたプロダクトは明確な問題意識に基づいて開発される。

②市場規模(Total Addressable Market)はどれくらいか?:シリコンバレーの投資家は100億円以下のマーケットサイズをターゲットにしている企業には投資しない。

③スタートアップ・チームの強みは何か?:プロダクトを製造・販売するのになぜこのチームおよびメンバーが適切なのか。どの様な経歴なのか。

④競合と比較した強み・勝っている点は何か?:競合がいる場合にどのような違いがあり、どの点で優れているか説明できないといけない。

⑤現状と今後の計画は?:現時点のプロダクトの開発状況、ユーザーの獲得状況や収益の状態をみます。また、資金調達したお金を何に使うのか?どのように成長する計画なのか?を明確に示す必要がある。

投資家向けにプレゼンテーションをするときは、「何が問題か?」→「どうやって解決するか?」→「市場規模」→「チーム」の構成が重要です。

スタートアップの基本的なビジネスプランは、要旨(問題意識・解決方法、5W1Hを明確にする)、ビジネスの概要(プロダクト、ビジネスモデル、収益モデル)、市場規模・マーケティング戦略(規模・ターゲットユーザー、どのようにマーケティングするか)、競合、今後のプラン(半年後~3年後のプランは?)、財政状態(計画達成のためにいつどのくらいの資金が必要か)、エグジットプランを網羅することが肝要!

 


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