結論は・・・「マネックスの圧勝!有利買収を成功させた!!」
つまり、かなり「36億円+3年間のアーンアウト条項(利益の1/2を払う)のみは非常にお買い得!!」とみてます。
理由は・・
① コインチェックの「莫大な収益力」と「顧客基盤の獲得」
- コインチェックの17/3期は売上770億円、純利益5億円。
- 18/3期はNEM補償額である約460億円を支払っても純利益がでそうな見込み。
- 顧客口座数は170万超と当時は日本で第一位。
- つまり、毎年数百億円以上稼いだ実績、日本第一位の顧客基盤の獲得、さらに成長する可能性がある企業の収益力を得たこととなる。
- そんな高い収益力の会社基盤を36億円のみで買うこととなり、今後3年間の利益の1/2は元々の株主に支払うことになるが、これは買収後のコインチェック社がうまく稼げた分の半分を持っていかれるだけであり、マネックスからすると何の痛手もないお金。
- 更に最初に支払う金額を36億円のみでおさえ、支払いタイミングを遅くすることで買収の内部収益性(Internal Rate of Return, IRR)は高くなる。
② 仮想通貨市場の「巨大な成長性」
- まだまだ「黎明期」の仮想通貨市場。19/3期以降、ますます仮想通貨に関心があるユーザーが流れ込む可能性がたかい。
- 特に個人もそうだが、様子見をしている銀行、大手企業、中小企業とうの新規参入可能性もたかい。
- 米国人の仮想通貨ユーザー率はまだたったの8%のみ。成長余力・伸びしろはたくさん残っており右肩上がりの可能性がたかい!
一方、買収のリスク・懸念事項として残るのが、
A)NEM問題の追加訴訟リスク、
B)金融庁から取引停止をうけるリスク。
ただし、A)は既にNEM問題の補償額は被害をうけたユーザーに支払いずみとなり、
さらなる追加訴訟により支払いを余儀なくされる可能性はあるも、潤沢な収益基盤から手当すれば難なくカバー可能なみこみ。
B)は健全な経営、セキュリティ体制の確率、ユーザー保護が早期にできなければ操業停止となってしまうが、
ここはマネックスの経験・知見・経営人材の派遣によりリスクヘッジできるとの考え。
そして、この「Bを確りできる・金融庁を説得できる会社を探していた」、というのがコインチェックの思惑であり、
本買収により仮に「操業停止」となってしまった場合でも、
和田CEOや大塚COOは既に億を超えるお金を受領したこととなり、結果的に成功者となった。
マネックスグループによりコインチェック100%買収が発表。
お互いwin-winディールであることは間違いなし。・36億円で100%株式を買収することを発表
・一時期の顧客口座数は170万件超
・素晴らしいブランド価値が残っていることからコインチェックの社名は維持#仮想通貨https://t.co/KMvo1pQnp3
— コーへー/商社マン@ガンガン新規開拓 (@Kohei926entre) 2018年4月7日
コインチェック買収記事パート2!
本売却により和田CEOは16億、大塚COOは2億円を受領。
下がり局面でもこれだけの価値…・コインチェックの17/3期の売上が772億円、営業利益が7.9億円、純利益が4.7億円
・買収株式数は177万5267株、和田CEOが45.2%、大塚COOが5.5%保有https://t.co/mopDFWfE4L
— コーへー/商社マン@ガンガン新規開拓 (@Kohei926entre) 2018年4月7日
コインチェック買収記事パート3!
色々調べた結論・・マネックスが激安で完全有利買収を実現!!・買収条件に追加で買収対価を払う仕組みである「アーンアウト条項」あり
・21年3月期迄の3年間の純利益合計の1/2を追加で支払う
・月の営業利益が100億円超の時期もありhttps://t.co/Od5miw06gz
— コーへー/商社マン@ガンガン新規開拓 (@Kohei926entre) 2018年4月7日
パート④!
コインチェック(“CC”)買収の会見全文書、一読の価値すべし。結論、マネックスが得した感あり!
・今後CCはIPOを目指し、外部牽制の導入を目指す
・2017年仮想通貨の時価総額は2兆円→50兆円まで上昇(25倍!)
・NEM問題の対象ユーザーへの保証は全て完了ずみhttps://t.co/XkLy4pgKZq
— コーへー/商社マン@ガンガン新規開拓 (@Kohei926entre) 2018年4月7日
この買収が吉とでるか、凶とでるか。
僕はマネックスにとって「吉とでる」買収になると思うが、
結果がどうなるかLet’s seeですね!
早期アプローチをして、他社の買収をせずに待つことができた「マネックス」がやり手!!が今回の結論。
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